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商店街の活性化策としてナイトバザール(夜市)に取り組んでいる商店街が多くなっている中、その発祥の地であるのが秩父市宮側町の「みやのかわ商店街振興組合」(会員116事業所・1999年4月現在)である。この振興組合のナイトバザール実行委員会が始めたナイトバザールは、1987年10月に第1回とし、以後毎月第三土曜日に開催して、2004年6月に第200回を迎えた。今まで天候等を理由に中止したことは無く、継続して実施している。
ナイトバザール誕生のきっかけは、埼玉県の指導による勉強会を続ける中で、宮側町の「将来構想づくり」に取り組んだ。それを「活性化の目的」として位置づけ、その実現のための「手段」として「みやのかわナイトバザール」というソフト事業を誕生させた。
このナイトバザールが高い評価を得ているのは、最初に実施したことと共に、今まで継続して休止することなく実施していることである。長く継続している秘訣は、第一に「金をかけずに知恵を出す」、第二に「ナイトバザールを自分たちが楽しむ」、第三に「いい加減にやっている」事だといえる。
第一の秘訣については、視察すれば理解してもらえると思うが、実にお金をかけずに身近なものを使ってイベントにしているか。一例をあげれば、各地から視察に来る際は、ナイトバザールへ出店し、特産物の販売をしてもらう等。また、スタンプラリーなどの毎回行っている企画を除き、各々のイベントは毎回違った企画で行うので、とかく商店街のイベントというとマンネリになりがちであるが、みやのかわナイトバザールには、マンネリは無い。
第二の秘訣については、やっている実行委員が楽しくやっているから、来てもらうお客にも楽しさが伝わる。行う者が楽しくないことは、お客様も楽しくない。
第三の秘訣については、 ナイトバザールの開催について、実行委員が打ち合わせるのは、開催当日の片づけが終わった後行う反省会の席での次回企画の話し合いと、当日の昼に集まる打ち合わせの2回だけ。あとは全て担当者にオマカセなのだ。
「いい加減」という言葉を辞書で引くと、「@ほどよいさま。適当。とA徹底しないさま。無責任。」の両方の意味がある。みやのかわナイトバザールの場合、良い意味でこの両方を兼ねそろえている。
とかく商店街のイベントというと会議会議で一つの事柄を決めるだけでもいちいち了解を取り付け、それだけでイベントを前に疲れてしまう。みやのかわの場合、そうではなく人を信頼して責任を持たせ、分担して口を出さずにやらしてみる。だから長く疲れずに継続できるのだ。
現在、「活性化の手段」としての みやのかわナイトバザールはすっかり定着し、市民団体や、地元の行政をも巻き込んで地元の消費者から絶大の支持を得ている。
また、ガス灯風の街路灯をはじめ、歩道の整備、電線の地中化、統一看板、シャッターの美装化等、「活性化の目的」である将来構想に向け、一歩一歩現実に近づいている。ナイトバザールといった「活性化の手段」であるソフト事業の積み重ねが、「活性化の目的」である将来構想といった今日のハード事業に着実につながってきている。
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